- 差し合い
- さしあい【差(し)合い・指(し)合い】(1)さしつかえ。 さしさわり。(2)あたりさわり。
「へえー, と細君が~のない返事をする/吾輩は猫である(漱石)」
(3)連歌・俳諧で, 一巻の中に類似の言葉や事物が規定以上に近づくのを嫌うこと。 また, それを禁ずる規定(去り嫌い), 規定された事項(嫌い物)をもいう。→ 去り嫌い(4)人の前でしてはならないことや, 言ってはならないこと。 望ましくないこと。 また, そのさま。 遠慮。「悪口も~あれば喧嘩の種なり/仮名草子・浮世物語」「お堀端でみかけたが~なつれであつたから/洒落本・角鶏卵」
(5)一人の遊女に同時に二人の客が来合わせること。「女郎~, 名代廻り部屋/洒落本・遊子方言」
(6)二人で力を合わせて行うこと。「二人で~にかつぐ/野菊之墓(左千夫)」
(7)〔女房詞〕月のさわり。 月経。
Japanese explanatory dictionaries. 2013.